ふたり
あの直感はなんだったんだろう?
結はオレと結婚してくれた
運命って本当にあるのかな?
結に恋をした
あの一瞬を思い出すたびに
オレと結は運命で結ばれてる
永遠に ずっと ずっと
そう思うんだ………
結との思い出に浸ってると
コンコンッ
「はい」
ガチャッ
「お前、いつもここにいるな」
数学担当の高野先生が入ってきた
高野先生はオレの3つ上で
年が近く 独身だから
よく飲みに行ったりしてた
「どう?柊、今夜行く?」
久しぶりに飲みに行こう
高野先生の誘い
でも結の体調が心配だし
「すみません。今夜は……」
高野先生は露骨に眉をしかめ
首を横に振る
「あ~あ、これだから新婚は嫌だね
付き合い悪いったら……」
でも と高野先生は続ける
「10も下の元教え子が家で待ってるんだもんなぁ」
そういう なんて言うか
冷やかしは 嫌いなんだけど
「まだ19かぁ………
うらやましいよ、柊」
高野先生はニヤリと笑って
オレをベッドロックした