ふたり
幸せは ずっと続いて行く
信じていた わけ じゃない
信じる以前に当たり前の事だと
そう思っていた
結は ずっと そばにいて
家族が増えて
オレは働き それを守る
当たり前の毎日は
永遠に
終わりなき続く
悲劇なんて
どこか遠い世界のお話で
春の次は夏のように
それくらいの必然で
幸せは ずっと続いて行く
オレはそう思っていた
影はもう
オレたちを包み
哀しみは
すぐ そこに待っている
生きている人間の中に
どれだけの人が
その宿命を知って
生きているだろう
時間は 命は 永遠ではない
命は必ずくる
宿命を背負っている
命は永遠ではない
ずっと続いては行かない
誰が
どれだけの人が
毎日の中で
その宿命を知ってるだろう
少なくともオレは
そんな必然を
知らなかった
結
オレは知らなかったよ