ふたり
私は子宮発育不全で
ホルモン剤で治療しなきゃいけないから……
柊ちゃんは
「そっか、うん、薬…飲んでるならいいんだ」
私の頭をくしゃくしゃなでて
キッチンを出て行った
………柊ちゃん
あの日から
私が流産した あの日から
柊ちゃんは少し変
リビングのソファーに座って
ぼんやり してたり
今みたいに『薬を飲んでる?』ってやたらと気にしたり…………
やっぱり………
赤ちゃんの事
柊ちゃん…
がっかりしたんだよね
当たり前だけど………
原因は私にあるんだから
早く治さなきゃ
私のこと 大切にしてくれる柊ちゃんをがっかりさせたくない………