ふたり
お風呂から上がると
ダイニングテーブルには
夕食が用意されてて
「作り過ぎたかも」
そう言って苦笑いする結の言う通りに
ギョーザが大きな皿に山盛りになってた
「なんかね、中身いろいろ入れてみたんだ」
結が椅子に座って頬杖ついて
笑いながら話す
「キムチ入ってるのもあるし
チーズ入ってるのもあるし
ただ、ごちゃ混ぜだから
何が入ってるかは食べてみてのお楽しみなの」
オレも席について
「それは楽しいギョーザだな」
笑って答えた
「あっ!そうだ柊ちゃん」
結が笑顔を崩さずに
オレの前に一枚の紙を差し出した
「これサインしてくれる?」