ふたり



子供の姿になろうとも


結、キミにそばにいてほしい


一緒に生きて行けたなら


それだけで いい




結を愛しぬきたいから


オレは全て受け入れるよ



強くなるから






結は泣きながら



「……子供になったら……
出来ない家事も出てくるよ」



「いいよ。
別にオレ家政婦さんと結婚したわけじゃないから」



「一緒にいて……
カッコ悪いでしょ?」



「そんなわけないよ
結はすごく可愛い」



「………赤ちゃん産めないよ?」



「結がいてくれたら何もいらない」



「…………これ以上……
子供の身体になったら………
………セックスも出来ないよ」



「そんなの いいよ……………
と言いたいところだけど
やっぱり、それは寂しいかな」



「………ほら、やっぱり…
私なんか………」



「でもさ、結
寂しいけど、オレ結じゃなきゃダメだから

結 以外の女の人見たって何も感じないし」



「………柊ちゃん………」



結は たくさん涙を流して


肩を震わせて泣いた


オレは絶対 泣かないって決めた



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