ふたり
絶対 泣かない
怖いよ
本当は まだ すごく
怖いよ 結
結の身体を蝕む
目に見えない何か
小さくなって行く結の身体は
まるで
火を灯したろうそくのようで
命が短くなって行くようで
本当はすごく怖いよ
この世でたった1人
愛しいキミを
失ってしまう恐怖は
希望を願いを未来を強く強く祈らなければ
今にも オレの心は
崩れて行きそうだった
でも結
オレの前で
たくさん涙を流す結を見て
少し安心したんだ
逝こうとする結と
遺されようとするオレは
まるで対岸にいるようで
いつの間にか
心が遠く遠くに離れてた
やっと
オレの前で泣いてくれたね
やっと結の心に近づいた
そんな気がして
安心したんだ