【旧】モノクローム
その台詞を聞いたユウタはまた行為を続ける。
私はきゅっと目をつむる。
嫌よ、思い出したくないの。
ヤメテ、ヤメテ。
「ユウタ……っ」
胸がきゅっと苦しくなった瞬間、私はそう言った。
それを見たユウタはさらに激しく私を求めた。
……苦しいの、クルシイ。
――
―
行為を終えたあと、ユウタは私の頭を撫でながら言った。
「俺と付き合わねえ?」
顔には出さなかったものの、私は内心すごく動揺していた。
だけど、答えをだすのに時間はかからなかった。
「いいよ」
そこに愛が無いのはわかっている。
それでも付き合う私は、きっとはじめから壊れていたの。