【旧】モノクローム
全ての講義が終わると、私は男の車に乗り込んで彼の住むアパートに行った。
部屋に入ると早々男が私を後ろから抱きしめてきた。
「……初めて会った女なのに、よく軽々と抱けるわね?」
そう唇を歪めて私は言うと、彼は私の髪をいじりながら答える。
「アンタみたいなイイ女、そうそういないだろ?」
「褒めてくれてるんだ」
「もちろん。それより、さ」
男は私を横抱きすると、そのまま寝室へ入りベッドの上に降ろした。
「彼女いないの?」
「んー……いるよ? ハヅちゃんが付き合ってくれるなら別れるけど」
「彼女さん、可哀想」
そう言いながら、今からこの男に抱かれる私。