らぶ☆すとーりー 4
「えっ、でも・・・。


友達というか、私の担当だから気を使って・・・。」



「それもあるかもしれないけど、


話を聞いている限りたぶんそいつは、


綾乃さんの事が、少なからず気になっていると思う。


経験者は語るだな。はははっ。」



海君は笑っていた。



「早く仲直りして兄さんを家へ連れて帰ってよ。


そうしなくちゃ俺の体が持たないからさ。」



「うん・・・。」



「今、兄さん・・・副社長室にいるよ。」



「えっ・・・?」



「行っておいでよ。」



「でも、仕事。」



「仕事はそれからでいいよ。


兄さんの仕事をスムーズにしてやって。」



海君は私の背中をポンッと押してくれた。




< 163 / 261 >

この作品をシェア

pagetop