らぶ☆すとーりー 4
そして、その部屋に入ると、『普通にしなきゃ!』と自分に言い聞かせた。



須藤さんの元へ戻ると、須藤さんは携帯をカチカチといじっていた。



「お待たせしました。」



その言葉に須藤さんは携帯を触っていた手を休め、


「いいえ」と優しい顔で私を迎える。



私は須藤さんに描いた原稿を渡した。



「あっ・・・。」



少し触れた須藤さんの手が、私の心をドキドキさせた。



クスッと笑いながら、須藤さんは私の原稿を見始める。



「そういえば・・・。」



「はい?」



「今日のワンピース可愛いですよ?」



「えっ・・・?/////」



本当は、その言葉を言ってもらいたくて・・・


このワンピースを着たのかもしれない。




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