らぶ☆すとーりー 4
お昼頃、家の電話が鳴った。



もう、だいぶこの電話に怯える事は無くなった。



「もしもし?」



「綾乃さん?」



「ん?海君?」



「今日なんだけど、ちゃんと覚えてるかなと思って。」



「くすっ。覚えてるよ。海君心配性だなぁ。」



「絵は?」



「うん、言われた感じのものを何枚か描いてみた。」



「じゃあ、それ忘れずに持って来て下さいね?」



「分かってるって。


・・・海君?」



「ん?」



「電話ありがとう。後でね。」



私はゆっくり受話器を置いた。



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