好きと言えたら

キミがスキ

「あみー今日の数学休みだって!」
そう嬉しそうに話すのは
私の親友リナ。

リナは数学が大の苦手で
今日は課題提出があったから
尚更嬉しいというところだろう。


私はというと…



「あみは嬉しくないか!大ちゃん来ないもんね」

「リナ!声大きいってば!」

「…ごめん!!あみー」

謝りながらもなぜか嬉しそうなリナ。

この数学の大ちゃんこと
松波大輔が私の好きな人。

そして私の幼なじみで

今、教育実習生として
私の通う高校に来ている。

私は物心ついた時から
大ちゃんがスキ。

でも好きだと言えない。
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