好きと言えたら
中3の夏。




「お母さーん!大ちゃんちに数学教えてもらいに行ってくるね!」


「あみ!毎日大ちゃんに迷惑かけるんじゃないよ。大ちゃんは大学生なんだから色々忙しいのよ!」


「わかってるよ!お邪魔しない程度に教えてもらってくる。」



そう言っていつものように大ちゃんちに向かった。



「今日はクッキー作っちゃった。大ちゃん喜んでくれるかなぁ。」


大ちゃんの喜ぶ顔を浮かべると自然と自分も嬉しくなった。






このあと自分の恋が叶わないものだと知るとも知らずに…
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