変人?いいえ、芸能人!?



店員を盗み見る。

この視線…
俺が夏井瞬と気付いてない!
いや、怪しい人を見る目で俺を見ている!!

なんだこの感じ。
新鮮過ぎる!!


『この時間は君一人なの?』

「そうですけど、何か?」

やっぱり気付いてない!
むしろかなり警戒している!

『いや、別に。』

お金を払い、一番奥のテーブルに着いて彼女をチラ見する。

レシートの営業時間を見ると平日は6時半からか…。

この瞬間、俺は毎朝
俳優・夏井瞬じゃない自分で、コーヒーが飲めると思った。



今思うと、
君に一目惚れだったのかな…。







< 4 / 40 >

この作品をシェア

pagetop