変人?いいえ、芸能人!?
店員を盗み見る。
この視線…
俺が夏井瞬と気付いてない!
いや、怪しい人を見る目で俺を見ている!!
なんだこの感じ。
新鮮過ぎる!!
『この時間は君一人なの?』
「そうですけど、何か?」
やっぱり気付いてない!
むしろかなり警戒している!
『いや、別に。』
お金を払い、一番奥のテーブルに着いて彼女をチラ見する。
レシートの営業時間を見ると平日は6時半からか…。
この瞬間、俺は毎朝
俳優・夏井瞬じゃない自分で、コーヒーが飲めると思った。
今思うと、
君に一目惚れだったのかな…。
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