五年後も恋愛関係〜ココカラ ハジマル〜
小走りで家に向かう私の後ろから、慌てて自転車を押しながらついてくる槙斗。
「なんなんですか??」
「なにが?」
キョトンとした顔で私を見つめる槙斗。
「なにが?じゃなぁ〜い!!ついてこないで!!」
私が大声をあげて槙斗を睨むと……
「俺の家もこっち!あぁ…水菜チャンって自意識過剰!!」
ケラケラと笑う槙斗。
私は槙斗の言葉に顔が真っ赤になり、体中から変な汗をかいた。
「あれ?水菜チャン顔が真っ赤だよ?」
そう言って槙斗は、私に顔を近付けた。
「うるさい!!ほっといて!!」