五年後も恋愛関係〜ココカラ ハジマル〜
②二人の夏休み
−水菜 17歳の夏−
ミーン ミーン と蝉の鳴き声に少しイラツキながら、必死に机に向かう私。
その横には槙斗と芹と芹の彼氏の葵くん。
何故か私の部屋は、この人たちのたまり場になっていた。
「もぅ…わかんない!!
こんな問題解けるわけない!!あぁ…ヤダ〜」
私は机の上にゴツッと頭を乗せた。
そのまま、窓の外をボーッと眺めていた。
「おぃ!水菜いつまで外見てんだよ。宿題終わんねぇぞ!」
私の肩に手を置き、顔を近付ける槙斗
私は槙斗の顔面に手の平をあて…
「はいはい。わかったから顔近付けないで下さいねぇ」
そして、ぐいっと顔を離した。