五年後も恋愛関係〜ココカラ ハジマル〜
ようやく転校初日も終わり。
ホッと胸を撫で下ろし、家に帰ろうと下駄箱に向かった。
すると…
私の下駄箱の前に佐久間 槙斗が仁王立ちで、前を通る女の子に手を振りながら笑みを浮かべていた。
私は、槙斗の側まで近寄り…
「あの…そこに居られると邪魔なんですけど…」
その声に気付いた槙斗は、私の顔を見るなり…
「…ゴメン、ゴメン。水菜チャン一緒に帰ろうよ」
「嫌です!一人で帰れますから…」
「チェッ!水菜チャン冷たいよなぁ」