こんな私を愛してほしい
「早紀聞いて!」
大きな目を更に見開いて、興奮気味に喋る隼人。
「嫌、聞かない」
「昨日ゲーセン行ったんだけど!」
「無視すんなよ!」
「俺、自分のこと天才だと確信しちゃったよ」
意地悪を言う私は完全に無視。鞄をあさっている。
「じゃーん!!」
効果音をつけて鞄から手を取り出した。
その手の上にあったのは、私が好きなキャラクターのぬいぐるみ。
携帯に付けることのできる小さめサイズだ。