僕の人生狂いました。




しばらくして、急所を打たれた人が復活して試合再会。

といってももうマッチポイント。

僕らがポイント取れば勝ちが決まる。


「全力少年め…、さっきはよくもやってくれたな!」
「え!?違うって!さっきは偶然当たっちゃっただけだよ!」
「問答無用!次はてめーの番だぜ!覚悟しろ!!」
「えぇ!ちょっとお!!」


次僕の狙う気!?


「どおりゃ!!」


━バッゴォ!!━


うわっ来たぁ!!





って…。



━ボスッ━


『あ』


このコートにいる人間全員が、こんな間抜けな声を発してしまった。

そう、



彼のサーブはネットに見事命中。


━ピピーッ!━


『ええええええええ!!!?』


また皆でハモり合唱。


「ちょっおめっ…、そりゃねーだろ!」
「いや、力みすぎちゃって……」
「あぁ!?てめっ、あとで裏庭来い!覚悟しろやクソ男!!」
「ふざけんなや!」
「こっちの台詞だぁ!」











「あっちの人達大変そうだね…」
「まぁ何がともあれ、優勝出来たな」
「ひゃっはっ優・勝っ!」
「…ショボい終わり方だけど……」
「まぁまぁ、いいじゃんいいじゃん」
「そうそう、何か景品とか貰えんだしな。一石二鳥ってやつよ」


高橋くん、

一石二鳥の使い方ちょっと間違ってるよ。


まぁいっか。






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