僕の人生狂いました。
「工藤くん」
『何だ』
「小梅ちゃんの弟飼ってもいいって」
『まじか。なまら助かる』

何故北海道弁が?

『あ、なまらに深い意味はないからな』
「あ、そうなの」

なあんだ、一瞬工藤くん北海道出身なんじゃないかって思ったのに。

『じゃあ明日小梅ちゃんの弟持ってくからな』
「学校に?」
『ああ』

またこの間みたいにハムスター落としたら嫌だな…。

『まぁそういう訳だ。じゃあ明日な』
「うん、おやすみ」

━プツッ━

「はああぁ~…」

ハムスターかぁ、
うち動物飼った事ないのに、大丈夫かなぁ~?

工藤くんも工藤くんだよ。

何の前触れもなく電話してきて、ハムスターいらないか、なんて言われても困るよぉ…。

まぁ一発でOKもらっちゃったけど。

「むぁ…、工藤くんの喋ったら疲れて眠くなってきたぁ…」

工藤くんは僕にほとんど災厄しかもたらさないよね…。

「…もうちょっとしたら寝よ」

僕は今日10時半という、高校生にはちょっと早い時間に寝た。

早いって言っても昨日までのよりましだけどね。



< 58 / 108 >

この作品をシェア

pagetop