僕の人生狂いました。
「リーダーはハムスターを飼った事はあるか?」
「ない」
「そうか。まぁ予想通りだな」

そういうと、工藤くんはおもむろに机から紙を出した。

「これを読んどけ」
「これなあに?」
「ハムスターの飼い方書いてある。っていうか文字とか見たら何書いてるか想像くらいつくだろう」
「僕文字みてもわからなかった」
「…リーダーは天性の馬鹿者なんだな」
「僕違う」

天性の馬鹿者なんて、失礼な。

それより、

小次郎どうすんだ…。

入れるやつない…。

「ねぇ、小次郎どうやって持っとくの?」
「ポケットに入れとけばいいだろう」
「危ないし可哀相だよ…」
「気持ちはわかるが、それしか方法はないんだ」
「う~」

それからやむを得ず小次郎をポケットに入れた。

早く帰って色々買わなきゃな。

このままずっといさせるのも可哀相だし。

早く帰宅時間になれ~。

**********************
━外━

「そして早く帰宅時間になったという」
「お前一人で何言ってんだよ」
「独り言」
「でっけぇ独り言っ」

しょうがないじゃない。

出ちゃったんだもん。


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