僕の人生狂いました。
「こいつ将来メタボになりそうだな」
「あぁ、動かないから」
「ハムスターにメタボなんかあるの?」

切実にそう思うよ。










━部屋━

「よいしょっと」

住家でかいから運ぶのも一苦労なんだよね。

小次郎まだ丸くなって動かないし。

ハムスターって縄張りとかあるから、違う場所来たら落ち着きなくなるよね?

でもこいつ全然落ち着いてるよ。
逆に落ち着きすぎてちょっと変だ。

「ん~…」

覗き込んでみる。

「…なーんか警戒されてるよ」

微妙に毛逆立ってる。

もしかして動かないのって警戒してるからかな?

もしくは不安だとか。

「僕は君に何もしないよ。だから早くここに慣れてね」

通じもしない言葉で話し掛ける。

ちょっと虚しくなるけど、こうやって言ったら少しは慣れてくれる気がした。

少しでも早く仲良くなれるといいな。


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