僕の人生狂いました。

この人は畑中義則(はたなかよしのり)先生。46歳。

名前は男らしいけど、見ての通りオカマ。

「それじゃあ、皆気になってる種目について言うわよ」

あ、種目聞いてなかったんだっけ。
変なのだったら嫌だな…。

「今回はバレーのみでいくわVv」

あ、よかった。
危機は去ったね。

「この中でバレー経験ある人いる？」

…皆ないの？
え？僕だけ？？

どうしよう、手挙げるべきかなぁ。
でも畑中先生だし…。

「あらぁ？いないの？」

もういいや！
どうせ手を挙げようが挙げまいがあの先生に気に入られる運命なんだ！

「あ、僕あります…」
「遅いじゃない藤田くんVvでも先生焦らされるの大好きよVv」

うっわ！
鳥肌たったぁ！

「じゃあ藤田くんは、私が練習つけない時は教えてあげてね！」
「はい…」

はぁ、落ち込む…。

「おい」
「ん？」

よく知らないクラスメイトに話しかけられた。

「お前哀れだな…」
「うん。ありがとう哀れんでくれて…」