僕の人生狂いました。





━ピーッ!━

「お願いします!」

ん~やっぱ相手の人達、挨拶してくれないのかなぁ…。




「お願いします!」


ん…?



「てめっ、何言ってんだよ!」
「ノリで言ってみた」
「バカじゃねーの」







「初めてだな。挨拶してくれた奴」
「ノリだったけどなっ」


ノリでも、
嬉しいなぁ。

やっぱりスポーツは元気に挨拶してからじゃないと始まんないよ!



「お?おめーは…」
「え?」

今ノリで挨拶した人が僕の顔ジロジロ見てる。

何?
何かついてる?

「お前さっきの全力疾走してった奴だろ?」
「さっき?」

さっき?

さっき…、



さっき……、







あぁ~思い出した!

絡まれるのが嫌で走って逃げたやつだ。

「あ、まぁね…」
「やっぱな。お前あんなとこで走るとかおかしくね?」
「あはは…」
「お前今から全力少年だからな」
「え?」
「全力で走ってたから。じゃーな」



< 99 / 108 >

この作品をシェア

pagetop