神様、私をデブにしてくれて、ありがとう。



『それがね、百合華!』





面倒くさそうな顔をした私に、メグが目をキラキラさせて言った。








『今回の飲み会、焼き肉食べ放題だって。しかも先輩のおごりで、うちらタダだって!』









焼き肉。





食べ放題。




…………タダ!!







頭の中でカルビがじゅうじゅう焼けておいしそうな肉汁をたらす。








「行こう、メグ」










私の答えに、メグは満足そうに笑って頷いた。







< 10 / 205 >

この作品をシェア

pagetop