神様、私をデブにしてくれて、ありがとう。
『百合華、おめでとう!!』
涙で顔をぐしゃぐしゃにして喜んでくれるメグに、私も涙が溢れる。
幼い頃からずっと憧れてた、真っ白でふわふわの、ウエディングドレス。
結婚なんて夢のまた夢…
とゆうか、ウエディングドレスなんて、はまらないし。
そう思ってた私にも、この瞬間は訪れた。
あれから五年。
私とゆうちゃんは…今日をもって夫婦になる。
旦那さんと、奥さんだ。
『百合ちゃん』
ドレスで足元の見えない私に、そう言って手を差し出してくれるゆうちゃんは、今日は誰よりもかっこいい王子様に見えた。