神様、私をデブにしてくれて、ありがとう。






『百合華、おめでとう!!』







涙で顔をぐしゃぐしゃにして喜んでくれるメグに、私も涙が溢れる。





幼い頃からずっと憧れてた、真っ白でふわふわの、ウエディングドレス。







結婚なんて夢のまた夢…





とゆうか、ウエディングドレスなんて、はまらないし。






そう思ってた私にも、この瞬間は訪れた。





あれから五年。




私とゆうちゃんは…今日をもって夫婦になる。





旦那さんと、奥さんだ。








『百合ちゃん』





ドレスで足元の見えない私に、そう言って手を差し出してくれるゆうちゃんは、今日は誰よりもかっこいい王子様に見えた。











< 199 / 205 >

この作品をシェア

pagetop