君、想う刻
プロローグ



「片思い、疲れちゃった」



淡々と話す廣瀬の目にはふざけた感がなくて



廣瀬に言われるまで



私は自分の気持ちに気付かなかった




「どうせ叶わない恋なら
さぁ


利用できる恋を僕は選ぶよ」




そんな悲しいセリフを言わせたのは私だ




本当に恋はタイミングだ




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