君、想う刻
「じゃ朱音をお借りします」
翌朝、廣瀬が迎えに来た
「どうぞ……朱音優くんに迷惑かけるんじゃないぞ!!」
「嫌だな〜朱音にだったらいくらでも歓迎です」
昨日ことがふいに思いだけど廣瀬はあまり気にしてなさそう――
……少しは本気にしてくれてもいいのに
「朱音乗って」
廣瀬が車のドアを開けて待っていた
「うん」
もしも……私が廣瀬に告白したら……
実る可能性はなんパーセント何だろう………
隣に廣瀬が座っている
それだけでドキドキしてきた
「取り敢えず隼人の家まで行くから
葵ちゃんは少し遅れて来るみたい」
「うん……」