君、想う刻
社長ルームと書いてある部屋に入ると廣瀬のお父さんがいた
「朱音、高校おめでとう!
いや〜まさか優と同じ高校とはな〜」
廣瀬にあまり似ていないおじさんが嬉しそうに言う
「なに言ってるのよ
おじさんが進めたくせに」
私は仏頂面で言う
「まぁまぁ、私としては朱音が早く優と婚約してくれることを期待……」
「父さんその話はダ〜メ
朱音が機嫌悪くなるから」
「廣瀬と婚約とかあり得ない!
女たらしだし」
「……僕がいつ?」
廣瀬には心当たりがないらしくいが……
「月曜日にロングの女の子と仲良く歩いてた」
慌てるかなと廣瀬を見ても廣瀬は顔色を変えない