君、想う刻
「あぁごめん
アレは化粧品メーカーの令嬢なんだ
今度出かける時は朱音に言ってから出かけるよ
嫉妬させてごめん」
「嫉妬じゃないから!!」
なんで私が慌てる必要があるのよ…
逆でしょ!逆!!
「まぁまぁ……朱音
お祝いは何が欲しい?
何でも買ってあげるよ」
「……じゃあ」
「皆で食事したいな」
廣瀬が勝手に答える
「だろ?朱音の答えは」
廣瀬は自信満々の笑顔を向ける
「なんだ、そうなんでいいのか……
じゃ今日とかは?」
「私は平気……
パパは?」
「もちろん平気だ」
「じゃ今日は久しぶりに皆で食事しよう
おじさんそれまで朱音を借りてもいい?」
「はっ?」
「いいよ
朱音あまり優くんに失礼なことを言うなよ」
そう言って廣瀬は私を社長ルームから連れ出した