君、想う刻
「相変わらず凄いねぇ…」
深いタメ息で私の方に近寄ってきたのは君嶋隼人
「来てたの?」
「まぁね優が招待してくれたし
廣瀬家の長男が婚約パーティーするなら行かなくなきゃだしね」
……やっぱり廣瀬って凄いのね
「似合うじゃん」
「あぁドレスね廣瀬に買ってくれた」
このピンクのドレスは廣瀬がざわざわ買って来てくれた
廣瀬はいつもパーティーとかになると自腹で買ってくれるのを知ってるから私は気が引ける
ドレスなら前に廣瀬に買ってくれたドレスが7着もあるから