君、想う刻
廣瀬に連れてこられたのは屋上
「………これ」
廣瀬がポケットから取り出したのは
「指輪?」
「婚約指輪♪」
ダイヤのピンクの指輪
「結婚指輪にしようかと悩んだけど僕はまだ高校生だし……
時期社長のままだから社長になってからきちんと結婚指輪を送ろうと思って
今は婚約指輪を送るのが精一杯」
廣瀬にピンクの指輪をはめてもらう
「まぁ社長になるまでそばにいてよ」
「分かった……
ありがとう廣瀬」
「…………あのさもう"廣瀬"はやめない?」
廣瀬に言われて気付いた
廣瀬は私に"優くん"って呼んでもらうために頑張って来たんだ
あのパーティー以来に呼ぶから
なんだから照れるけど
「優くん……」
【完】