Club Desire
「…だってお高いんでしょう?」

「皆さんお金の事をお気になされますが、完全無料なのでご心配なく」

「そんな事しても、あなた達にメリットはないじゃないですか」


あまりにも話がうますぎる、何か裏があるに違いないわ…


「お客様方に喜んで頂ける、というメリットがございます。
ですが誰でも良い、と言う訳ではございません。
こちらが厳選したお客様にのみ、実施させて頂いております。
そしてあなたが今回選ばれた、そういう事です」


ご納得頂けましたか?と彼はまた微笑んだ



頭の片隅で鳴っている警戒音が、だんだん小さくなってゆく


難波の悪魔のような不思議な話の魅力と
安心させてくれる天使のような優しい笑みの狭間で揺れる思考回路



話を聞く程に引き込まれていく自分の知らない世界


"Club Desire"………
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