愛傷─幼なじみとの恋─
思いを伝えたい。

「雄!!あたし、聞いてほしい事が………」

あたしの思考は完全にストップした。

ふわりと雄が近くに来たと思ったら抱き締められながらキス……。

「好き。」

離れた雄の唇からでた言葉はあたしが言いたかった言葉。

この言葉が…

この一言が……

嬉しくて、嬉しくて…。

「あたしも、好き」

やっと言えた。

この一言を言うのに、どれだけ苦しんで、どれだけ涙を流したんだろう。

「やっと言えた…。」

雄もあたしと同じ事思ってる?

「綾に会った時から好きで好きでたまんなかった…。」

顔を赤くさせながら……。

嬉しくて涙が止まらない。

「お、おい!俺またなんかした!??」

……ホントに、鈍い。

「雄が!!…好きって言ってくれて、嬉しい…」

「綾?綾は知らないと思うけど…俺も綾が好きで沢山不安になったんだからな?」

……雄もあたしと一緒だったの?

あたしが雄を思うように雄もあたしを思ってくれてたんだね…。


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