TOXIC ―不適合な奴等―
 何か仕事を斡旋しようかと話ていた時だ。
 店に一人の女性が入って来た。
 二十三、四の黒のパンツスーツを着た細身で長身の、金髪ショート碧眼美女。

 その姿はさながら掃き溜めに鶴。

 真っ直ぐハメネイ達の方へ向かい、声を掛けてきた。


「こんばんは、ハメネイ。いいかしら?」


「どうも、ミス・サラサ」


 そう言って手振りでどうぞと振る。


「珍しいじゃないか。どうした、ミス・サラサ」


 にっこり笑うミス・サラサは、カーツウェルの秘書だ。

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