TOXIC ―不適合な奴等―
 軽く嘆息して、カーツウェルは立ち上がった。


「ってわけだ。それじゃぁな、ロストックの」


「ん」


 ひらひら手を振ると去り際、小声でカーツウェルが言った。


「あんまりボーっと歩くなよ、ロストックの」


「………」


 二人が店を出たのを確認して、大きく嘆息をし酒を煽る。
 なんの事だか知らないが、今日はやたらと忠告される日だ。


「フゥ~……ドゥエイク」


 スッと出されたバーボンをさらに煽った。




こうやってハメネイの一日が終わる。

< 33 / 53 >

この作品をシェア

pagetop