TOXIC
―不適合な奴等―
act.2 その少女、俯きて
昼過ぎ、いつものように街をぶらついてる時だ。
サングラスの通信機に通信が入った。
雑音混じりの賑やかな声。
ユエルからだ。
《…ハメ…イ……今、どこ…いるの?》
「ん? 五番街の雑居あたりだが、珍しいな。どした?」
《えっ…何? 五番? ……んもぅ、…いいかげん内通にす…いいのに……》
雑音混じりに何か悪態を吐いている。
嘆息せずにいられない。
前からよく話ていたのだが、今の世の中、体内通信が基本で、ハメネイのようにサングラス等の体外通信機は旧式だ。
ピアス型のが主流であり、直接神経に繋がるせいか、体外通信機とは相性が悪いらしい。
ハメネイはその機械に侵されてる感を嫌って、今だに体外通信機なのだ。
体内通信機の方が安く、メンテも楽らしいのだが…こればっかりは譲れない。
サングラスの通信機に通信が入った。
雑音混じりの賑やかな声。
ユエルからだ。
《…ハメ…イ……今、どこ…いるの?》
「ん? 五番街の雑居あたりだが、珍しいな。どした?」
《えっ…何? 五番? ……んもぅ、…いいかげん内通にす…いいのに……》
雑音混じりに何か悪態を吐いている。
嘆息せずにいられない。
前からよく話ていたのだが、今の世の中、体内通信が基本で、ハメネイのようにサングラス等の体外通信機は旧式だ。
ピアス型のが主流であり、直接神経に繋がるせいか、体外通信機とは相性が悪いらしい。
ハメネイはその機械に侵されてる感を嫌って、今だに体外通信機なのだ。
体内通信機の方が安く、メンテも楽らしいのだが…こればっかりは譲れない。