TOXIC ―不適合な奴等―
 事務所の前で、遅い! と言わんばかりの態度を示したユエルが駆け寄ってきた。

 白が基調のパフスリーブにタイトなミニスカート、白いオーバーニーソックスの太腿あたりには、女の子らしいレース模様が施されている。

 嘆息するハメネイをお構いなしに、腕をぐいぐいと引っ張っていく。
 悪態を吐きながら…。


「もうッ!! なんでそうダラダラしてるの!? 人待たせてるんだから、シャンとして! 早くッ!!」


「あ~こらっ痛い。わかったからお嬢さん、とりあえず落ち着いて」


 その言葉でパッっと手を離して、少しムーっとしてこちらを睨む。

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