TOXIC ―不適合な奴等―
 ユエルが何か言いたそうな気配を後ろから放っているが、
おおよそ見当がつくので、あえて無視する事で発言を制止する。
 ムーっとした気配がするが、まぁいい。


「そういや、どうして家に? アカデには行かなかったんで?」


 ピッとフィートウの猫耳が反応する。
 一瞬、驚きとも恐怖とも取れない顔をして、また俯いた。


「………カンパニーは、嫌い」


 俯いたままボソリとつぶやく。


「…ふ~、なんか訳有りか?」


 俯いたままぱたぱたと尻尾だけが動く。

 頭を掻いてフィートウを見る。
 俯いてはいるが眼を逸らさない彼女を見て、カンパニーの事はともかく今の所これと言って、きな臭い感じはしないのを確認して、

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