TOXIC
―不適合な奴等―
「なんだユエルか。居るなら返事位しなさい。…ユラばぁちゃんはどしたよ?」
「婆ちゃんなら昼寝してるよ」
そう言ってユエルと呼ばれた少女は、キレイな薄水色の長い髪を払い、とんっと店に下りて顔を近づける。
「ハメネイ寝起きでしょ? あと付いてる」
まるで子供を叱るようにぴっと口元を指差すが、若葉色の眼は愛らしく笑っている。
「ほっとけ。目上には敬称位つけなさい。それよか昼前から昼寝ってユラばぁちゃん迎えでも近いんでないか?」
よだれの跡を袖で拭きながらぼやいてみる。
ハメネイはどうもこの少女が苦手だ。
小言とか、人見知りしないとこは母親に良く似ている。
「婆ちゃんなら昼寝してるよ」
そう言ってユエルと呼ばれた少女は、キレイな薄水色の長い髪を払い、とんっと店に下りて顔を近づける。
「ハメネイ寝起きでしょ? あと付いてる」
まるで子供を叱るようにぴっと口元を指差すが、若葉色の眼は愛らしく笑っている。
「ほっとけ。目上には敬称位つけなさい。それよか昼前から昼寝ってユラばぁちゃん迎えでも近いんでないか?」
よだれの跡を袖で拭きながらぼやいてみる。
ハメネイはどうもこの少女が苦手だ。
小言とか、人見知りしないとこは母親に良く似ている。