BLACK×HEAVEN
「あなたのせいでこのご婦人は死ぬ事になりました」



リーダーはまたもやニッコリと笑いながら言った。



今から銃をぶっ放すという表情では絶対にない。



「やめてください!撃つなら私を撃ってください」



小太りは顔を真っ青にしながらリーダーに懇願した。



「駄目です。あなたが死んだら責任がなくなります。自分のせいでなんの関係もない人が死んだという事実を一生背負っていきてください」



非道。



「そんな…」



小太りの目には涙がたまっている。



あんな事言われたら、誰でも泣きたなるわな。



でも大丈夫。



あんたはそんなに苦しまんでいいから。
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