BLACK×HEAVEN
「お前、気付いてねぇだろ」



エンマが低い声で言った。



若干の狼狽の色を感じる。



「何に?」


「その女、生身の人間じゃねえぞ」



驚いて、女をもう一度見た。



不覚にも目が合ってしまった。



女はカッと目を見開いた。



ヤバい。



直感的にそう感じ、あたしは即座に走り出した。



あ〜もう!!



飛びたい!!!



幸いにも、女があたしを追いかけてくることはなかった。



こっわ〜
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