BLACK×HEAVEN
「ごめんなさい」



女は嗚咽を漏らしながら、細い声で言った。



誰に対しての謝罪なんかはわからん。



あたしかもしれんし、ばあちゃんかもしれんし、カズサかもしれんし、ここにはおらんリョウジかもしれんし、リュウかもしれん。



「本当はわかってました。


リョウジの事故がお義母さんのせいじゃないって。


というよりむしろ、リョウジのせいでお義母さんを危険な目に合わせてしまった…」
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