BLACK×HEAVEN
外に出るのはすぐやった。
入った時とは違って、感じながら前に進んだから。
前が見えへんくても、見る必要なんかない。
外に出てみると、消防車と救急車と野次馬がいた。
野次馬たちは、消防士がいくら防水しても消えへん業火の中からフワフワと浮いて出てきた3人を不思議そうに見ていた。
「ごめん、落とすで」
一応断った上で、3人を地面に落とした。
ばあちゃんは背中を軽く打ったみたいで、ちっさいうめき声をあげた。
ごめん、大目に見て。
「ルイ!!」
すぐにカズサが駆け寄ってきた。
「何で1人で入るの?!死んだらどうすんのよ!!」
カズサがこんなに怒ってんのを初めてみた。
「あたしは、絶対死なへん」
焼けるように痛いのどのせいで、自分の声が若干変わっていた。
「無事でよかった…」
カズサがあたしに抱きついた。
人に触れる事がこんなに幸せなんやって改めて感動した。
入った時とは違って、感じながら前に進んだから。
前が見えへんくても、見る必要なんかない。
外に出てみると、消防車と救急車と野次馬がいた。
野次馬たちは、消防士がいくら防水しても消えへん業火の中からフワフワと浮いて出てきた3人を不思議そうに見ていた。
「ごめん、落とすで」
一応断った上で、3人を地面に落とした。
ばあちゃんは背中を軽く打ったみたいで、ちっさいうめき声をあげた。
ごめん、大目に見て。
「ルイ!!」
すぐにカズサが駆け寄ってきた。
「何で1人で入るの?!死んだらどうすんのよ!!」
カズサがこんなに怒ってんのを初めてみた。
「あたしは、絶対死なへん」
焼けるように痛いのどのせいで、自分の声が若干変わっていた。
「無事でよかった…」
カズサがあたしに抱きついた。
人に触れる事がこんなに幸せなんやって改めて感動した。