BLACK×HEAVEN
ゆびきりげんまん
目が覚めると、体中の痛みは全くなくなっていた。



頭ものども痛くない。



疲労感もない。



辺りを見回してみた。



どう見てもここはグレイブではない。



だって、すぐ近くにエンマがいるから。



ここは、エンマと初めて会った場所や。



「目、覚めたのか」



エンマの声を聞くと安心する。



あたしはしっかりとうなずいた。



「よかった。5日も眠ってたから、ちょっと心配になってきてたところだ」


「5日…」


「その5日の間に何があったか教えてやる」



あたしは、特に返事をすることもなく続きを待った。



「まず、あの後火は消えた。お前のおかげで全焼は免れたみたいだ」



そっか…



よかった…
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