BLACK×HEAVEN
「ルイ…申し訳ないんだが、10分以上は無理なんだ」



そういう決まりがあるのか、エンマの力に限界があるのか、エンマは言いにくそうにそう言った。



「みんな、ゴメン…。あたし、もう行かなアカンみたい…」



あたしは必死で笑顔を作った。



笑う事は、泣く事よりもずっと難しい。



「俺ら、お前の事絶対忘れねぇから…」



シュウイチも笑った。



「ありがとう…。


あたしも絶対忘れへんよ…。


ずっとみんなを見てるから…。


じゃあ、バイバイ…」
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