BLACK×HEAVEN
リーダーが引き金を引いた瞬間、銀行内に凄まじい銃声が響いた。



銀行員と人質たちは全員キツく目をつむってる。



が、撃たれたはずのあの男性の悲鳴がいつまでたっても聞こえこーへんから、全員がほぼ同時に目を開いた。



男性の太ももは何ともなってない。



そらそうや。



だって、あたしが弾止めたんやもん。



銃口から弾が飛び出した瞬間、弾を一瞬その場に止め、それから床に落とした。



リーダーは床に落ちている弾を見て、首をかしげた。



射撃の腕には自信があったらしい。
< 99 / 256 >

この作品をシェア

pagetop