Battle Princes
ギィィ――
重い扉を開いた
「誰だ…」
低い声でつぶやいたのは
おそらくボスじゃないと思う
愛「ただの通りすがりです♪」
「んだと?」
愛「1つ聞きたいことがあるんです。どーして弱いものいじめするんですか?」
一人の男が笑いだした
こいつがボスだな…
「理由はねーよ。弱いほうが悪い」
愛「へぇ…」
こんな真夜中に倉庫に集まって何が楽しいのかしら?
愛「殴る理由は?」
「ムカついたら」
だめだ
こいつら救いようのないクズだ…
聖「…だめだな、こりゃ」
愛「そーみたいだね」
聖「やるとき、加勢しようか?」
愛「必要ない。たぶんだけど」
「てめーら頭が高ぇんだよ」
一人の男が近づいてきた
愛「キレてる?」
聖「キレてるな」
愛「殴ってもいいかな?」
聖「そのために来たんだろ?」
…だよね
あたしは大きなため息をつきながら相手の攻撃を交わした