妄想男子はお断わりっ!
にゅーがくしき
春―――それは何か訪れが始まる季節。
私、七川綾(ナナガワ アヤ)はこの春、晴れて高校生になることができました。
**************
「只今から平成〇年度、第3期生、入学式を行います。」
退屈な入学式も無事に終え、つづいてクラスでの自己紹介が始まった。
「えーっと、赤沢裕也です。西中出身の…………」
あ行からか行、……といき、た行、私の紹介もあと少し。私は昨日、今日の日が楽しみであまり寝ていない。そのせいもあってか、だんだん眠くなってきていた。いよいよ私の前の人だ。
「次。」
担任の田辺が言った。
「……………」
「おい、聞いているのか?戸川!!起きろ!」
田辺に言われ、ハッとなったかのように戸川君は起きる。田辺君は周りをきょろきょろと見渡している。突然田辺に声をかけられ驚く様子。
意識がハッキリしてきたのか、顔を真っ赤にして口をもごもごさせている。
「戸川〜!」
「は、はい!すみませんでした!」
「しっかりしろよ〜高校生活最初の日なんだからな。」
「すいません…………」
「まぁいいだろう。戸川、自己紹介をしろ。」
はい、と戸川君は返事をした。
「中央中出身の戸川純平ですっ!よろしくお願いしますっっ」
戸川君の名前はジュンペイと言うらしい。
「趣味は友達とメールすることなんで、今、友達大募集っス!!特技は妄想すること!!よろしく!」
も、妄想…………?アホらしい。
あのとき言ってればよかった。
じゃなかったら、こんなに悩まなかったのに…………
私、七川綾(ナナガワ アヤ)はこの春、晴れて高校生になることができました。
**************
「只今から平成〇年度、第3期生、入学式を行います。」
退屈な入学式も無事に終え、つづいてクラスでの自己紹介が始まった。
「えーっと、赤沢裕也です。西中出身の…………」
あ行からか行、……といき、た行、私の紹介もあと少し。私は昨日、今日の日が楽しみであまり寝ていない。そのせいもあってか、だんだん眠くなってきていた。いよいよ私の前の人だ。
「次。」
担任の田辺が言った。
「……………」
「おい、聞いているのか?戸川!!起きろ!」
田辺に言われ、ハッとなったかのように戸川君は起きる。田辺君は周りをきょろきょろと見渡している。突然田辺に声をかけられ驚く様子。
意識がハッキリしてきたのか、顔を真っ赤にして口をもごもごさせている。
「戸川〜!」
「は、はい!すみませんでした!」
「しっかりしろよ〜高校生活最初の日なんだからな。」
「すいません…………」
「まぁいいだろう。戸川、自己紹介をしろ。」
はい、と戸川君は返事をした。
「中央中出身の戸川純平ですっ!よろしくお願いしますっっ」
戸川君の名前はジュンペイと言うらしい。
「趣味は友達とメールすることなんで、今、友達大募集っス!!特技は妄想すること!!よろしく!」
も、妄想…………?アホらしい。
あのとき言ってればよかった。
じゃなかったら、こんなに悩まなかったのに…………