雑草だから笑う。
第三章 閉店と苦悩
その日の夕方は父と母が店に出ていた。
夜の八時頃、父が書類を家に忘れたから取りに戻ると出て行ったそうだ。
母は何となく様子がおかしいと感じ、仕事が終わって家にいる兄へ電話。
たしかにちょっとだけ家には行った模様。
でもやはりちょっとおかしかったらしく、兄が車で近くの海を捜しまわったらしい。
そして・・・車を海に向けて停めている父を発見。
そう・・・・・・・・父はまた自殺をしようとしていた。
兄が車の窓を叩いて声を掛けると父は、とても驚いた顔をしてそれから泣き崩れたそうだ。
私は彼に店まで送ってもらい、着いてすぐに兄へ連絡した。
するとたった今、父を見つけたときで、後ろから父の泣きじゃくる声が聞こえていた。
ひどい娘かもしれないが、兄が父を連れて帰って来ても涙は出なかった。
それよりも怒りだけが込み上がってきた。
最初に未遂をしたとき、母と私は好奇の目で見られながらも仕事をし、泣きたくても笑顔でやってきた。
疲れで腕が痺れたり足が筋肉痛でも「きっと心を入れ替えて戻ってくる」と信じ、お互い励まし合いながら頑張ってきた。
でも父は変わらなかった。
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夜の八時頃、父が書類を家に忘れたから取りに戻ると出て行ったそうだ。
母は何となく様子がおかしいと感じ、仕事が終わって家にいる兄へ電話。
たしかにちょっとだけ家には行った模様。
でもやはりちょっとおかしかったらしく、兄が車で近くの海を捜しまわったらしい。
そして・・・車を海に向けて停めている父を発見。
そう・・・・・・・・父はまた自殺をしようとしていた。
兄が車の窓を叩いて声を掛けると父は、とても驚いた顔をしてそれから泣き崩れたそうだ。
私は彼に店まで送ってもらい、着いてすぐに兄へ連絡した。
するとたった今、父を見つけたときで、後ろから父の泣きじゃくる声が聞こえていた。
ひどい娘かもしれないが、兄が父を連れて帰って来ても涙は出なかった。
それよりも怒りだけが込み上がってきた。
最初に未遂をしたとき、母と私は好奇の目で見られながらも仕事をし、泣きたくても笑顔でやってきた。
疲れで腕が痺れたり足が筋肉痛でも「きっと心を入れ替えて戻ってくる」と信じ、お互い励まし合いながら頑張ってきた。
でも父は変わらなかった。
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